夏が近づくとなぜか博物館や美術館に行きたくなるのは自分だけだろうか。
特に理由は思い当たらないが、毎年そんな気分になる。
今年も例年通りその欲求がわいてきたので何か面白い展示がないかと探していたところ、京都の「ジブリ展」と同じく京都で開催されている「谷口ジロー展」が目についた。
次の休みはこの2つに決まりだな、と思った矢先にふと大阪自然史博物館の文字が頭に浮かんできた。本当にふと浮かんできた。
とりあえず特別展はなにをやっているのか博物館のホームページを見てみる。
「何々?日本の鳥の巣と卵427?・・・全部実物・・・こんなん・・・絶対おもろいやつやん・・・。」
さてどっちに行くべきか。1分程考えた結果・・・
はい。こっちに来ました。
やはりほかのどんな展示を差し置いても、生物系の展示に行ってしまうのは生物好きの性なのである。
このような展示会は、普段フィールドで容易に見れないものを生で見れるという非常に貴重な機会である。行かない手はない。
大阪市立自然史博物館は東住吉区の長居公園内にある。
前回ここを訪れたのは3年程前の昆虫展だった気がする。
ここからが本題。特別展の内容を感想を交えて少しだけ。
今回の特別展「日本の鳥の巣と卵427」に展示されているものは、すべて鳥の巣の収集家として知られる小海途銀次郎氏のコレクションである。
その数は日本産鳥類を中心とした168種427点にも及び、日本最大規模のコレクションだ。
また本州で繁殖する鳥類の巣はほぼ網羅されているというから驚きだ。
会期は2022年の6月18日まで。
受付を終えるとさっそく大物が待ち構えていた。
ミサゴとその巨大な巣だ。圧巻の迫力。
展示方法としては生息環境ごとに分けられているようだ。
上の写真はほんのごく一部だが、168種427点の展示というだけあって圧巻のボリュームである。これがすべて一人の人物の収集したものとは信じられないくらいである。
また同じ種の鳥の巣が数点展示されているが、時代や生息環境によって素材などがそれぞれ異なることが見て取れる。よく見れば見るほどおもしろい発見がある。
剥製もそれぞれの巣の横に展示されている。巣の種類と同じとまではいかないが相当な数である。中には(ほとんどだが・・・)図鑑でしか見たことがない鳥の実物をみれてテンションは始終上がりっぱなしだった。
説明書きには巣や生息場所、個体数の変遷などについて書かれている。
展示品と併せて読むと、より鳥への関心が高まること間違いなしだ。
また大阪の博物館だけに、大阪やその周辺での生息状況や発見記録などの記載も多く、貴重な情報が得られる。
最後に。
ミュージアムショップで購入した今回の特別展の解説書。
展示されていた巣の写真がフルカラーで載っており、先程のような説明書きの内容がまとめられている。
悪いことはいわない。絶対に買った方がいい。
それではまた。
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